国家試験・資格試験に強くなるコツ!断定表現を使った問題の解き方
国家試験・資格試験で断定的な表現をしている問題は、正しくない表現をしている確率が高いというのは、よく知られたテクニックです。
では、なぜそうなのでしょうか?(。-`ω-)
そして、どのようにして断定表現を見分けることができるのでしょうか?
この記事では、以下ポイントについて解説します。
断定表現とは
断定表現とは、事実や根拠に基づかずに、自分の意見や判断を強く主張する表現のことです。
断定表現の例 以下の言葉が含まれている場合断定表現の可能性が高いです。
断定表現の例 |
---|
必ず |
絶対 |
間違いなく |
常に |
全て |
誰も |
断定表現は、客観的な事実を述べるよりも、主観的な見解を述べることが多いです。
なぜ正しくない表現をしている確率が高いのか?
資格試験の問題は、客観的で論理的なものが求められます。
そのため、断定的な表現は、
事実や証拠に基づかないので、反例や反論が見つかりやすいです。
つまり
断定的な表現は、その基準に合わないため、正解として採用されにくいです。
出題者の意図・立場からも同じです
出題者は、正解を明確にするために、正しい選択肢と間違った選択肢を対比させることが多いです。
正しい選択肢と間違った選択肢を対比させる際に、間違った選択肢には、断定表現を使って誇張したり、
一般化したりすることで、
正しい 選択肢との差別化を図ろうとします。
以上のことから
断定表現が使用されている問題は、正しくない表現をしている確率が高いといわれる理由です。
例題(断定表現)
次の問題を見てみましょう。
問題: 次のうち、正しいものはどれか。
a. プログラムは必ずデバッグが必要である。
b. コンピューターは常に電源が入っている。
c. 全てのプログラミング言語はC言語から派生している。
d. プログラムはコンピューター上で実行される。
正解は d です。
プログラムはコンピューター上で実行されます。
他の選択肢は、必ずしも正しくありません。
この問題では、a, b, c の選択肢に断定表現が含まれています。
これらの選択肢は、プログラムやコンピューターに関する一般的な知識を超えた主張をしています。
しかし、これらの主張は、例外や反例が存在する可能性があります。 例えば、
a. プログラムは必ずデバッグが必要である。
反例: デバッグ済みのプログラムや簡単なプログラムなど
b. コンピューターは常に電源が入っている。
反例: 省エネモードやスリープモードなど
c. 全てのプログラミング言語はC言語から派生している。
反例: C言語よりも古いプログラミング言語やC言語と無関係なプログラミング言語など
このように、断定表現を見分けるコツは、反例や例外が存在する可能性があるかどうかを考えることです。
留意点
断定表現を見分けることができれば、問題を解くのに有利になりますが、注意しなければならない点もあります。
それは、
断定表現が必ずしも間違っているとは限らないということです。
(´゚д゚`(´゚д゚`(´゚д゚`) え・・
場合によっては、正しい選択肢にも断定表現が含まれていることがあります。
例えば、「法律では禁止されている」という表現は、事実に基づく断定であるため、正しい場合もあります。
そのような場合もあるので、他の選択肢と比較して、最も妥当なものを選ぶ必要があります。
さいごに(断定表現編)
以上が、資格の択一試験で断定的な表現をしている問題は、間違っている確率が高いというテクニックの解説でした。
断定表現を見分けることで、問題を解くスピードや正確さを向上させることができます。
次回は、限定表現について解説します。限定表現とは、何かを制限したり条件付けしたりする表現のことです。
限定表現にも出題者の罠が隠されていますので、お楽しみに!
では、今回の内容を確認するために、以下の練習問題に挑戦してみましょう!
問題: 次のうち、正しいものはどれか。
a. プログラムは必ずコメントを書くべきである。
b. コンピューターは常にインターネットに接続されている。
c. 全てのウェブサイトはHTMLで作られている。
d. プログラムは法律では著作権で保護されている。
正解はもちろん
dです。
プログラムは法律では著作権で保護されています。 他の選択肢は、必ずしも正しくありません。